AGC Collaboration Exhibition 2018 ANIMATED

2018 | Client: AGC株式会社 | プロダクトデザイン

ガラスプロトタイプ製作:AGC株式会社

デザインディレクション:株式会社ロフトワーク

展覧会コンセプト・作品制作:

DOMINO ARCHITECTS

古市淑乃建築設計事務所

ふしぎデザイン

会場構成:古市淑乃建築設計事務所

作品写真撮影:松村雄介

ガラスメーカーAGC株式会社が持つ独自技術の魅力を伝えるための展示作品デザイン。

「ガラスでできた架空の生物」を表現することで硬質で静的な板ガラスのイメージを覆すことをテーマに、「化学強化技術」「コーティング技術」「挟込み成形技術」の3つのテクノロジーの新しい魅せ方を追求したプロトタイプ群を制作しました。ふしぎデザインは、株式会社ロフトワークのディレクションのもと、DOMINO ARCHITECTS、古市淑乃建築設計事務所と協働して展覧会コンセプトから作品制作までを行いました。

展覧会「ANIMATED」は、2018年12月11日から2019年3月1日まで、京橋駅近くのAGC Studioにて開催されました。

舞うガラス | Dancing Glass

0.1mm以下に加工した非常に薄いガラス板に化学強化加工を施すことで、通常では考えられない「柔らかくしなるガラス」を生み出すことができます。このガラス板の弾性を利用した、クラゲや鳥の羽ばたきのように動く作品です。 

発光するガラス | Glowing Glass

AGC株式会社の持つコーティング技術のひとつ「Glaterraceコーティング」を活用したプロトタイプ。特殊なコーティングを施した樹脂をガラス板で挟むことで、「光を通したときだけ柄が浮かび上がるガラス」が実現できます。この特性を生物の呼吸に見立て、昆虫の翅や植物の葉脈のようなパターンが明滅する作品を制作しました。

漂うガラス | Floating Glass

網入りガラスの生産技術「挟み込み成型」を応用し、網の代わりにプランクトンのような形に切り抜いた真鍮板を挟み込みました。海面に漂う微生物をガラスに封入したような作品です。

映すガラス | Reflecting Glass

日常的な素材である網入りガラスを積み重ね、光を通すことで全く違う印象を生み出すことを意図した作品。LEDライトをモビール状に構成し、動くライトの光をガラスに透過させています。ライトに触れて動かすことで、光と影が作り出すパターンを楽しむことができます。