T-ROBO AGV

2020 | Client:株式会社T-ROBO | プロダクトデザイン

デザインディレクション:白石晃一(京都芸術大学)

プロダクトデザイン:ふしぎデザイン

UXデザイン/プロダクトデザイン補助:井上 葉月、江草 采音、境田 もなみ、山本 佑紀(京都芸術大学)

株式会社T-ROBOが企画し、京都芸術大学との産学共同研究として共同開発したAGV(automatic guides vehicle)のプロダクトデザインを担当しました。

このモビリティは、病院や食堂、商業施設で、遠隔操作やライントレース、人物追従技術を用いて安全にものの運搬を行うために開発されました。LiDARセンサーを備えた協働運搬ロボット「サウザー」を駆動部分として用い、物品を収納する棚部分のデザインを行いました。(「サウザー」は株式会社Doogの製品です
新型コロナウイルスの軽症患者を収容する病棟での使用などを想定し、人間の代わりに物品の受け渡しを行うことで、より安全に作業をすることができます。また、本体上部にiPadを装着し、遠隔診療に活用することも想定しています。

株式会社T-ROBOが行っているAGVを用いた実証実験を、こちらよりご覧頂けます。

AGV_02.jpg
 

病院をはじめ、運搬用ロボットに馴染みのない人が多く訪れる施設で使うことが想定されるため、棚部分のデザインはシンプルで圧迫感のない、クリーンな印象にまとめました。

書類や飲み物のペットボトル等、病院での受け渡しが想定される物品をもとに棚サイズを算出しました。3つの引き出しと鍵のついたハッチを1つ備えています。
棚上部には、遠隔診療を想定したiPadと、体温計、パルスオキシメーター、NFCリーダーといった診療時に必要な道具を置いておくためのスペースも設けています。

形状検討初期のラフスケッチ。病院を中心に使用することを想定した、クリーンな印象の形状。

形状検討初期のラフスケッチ。病院を中心に使用することを想定した、クリーンな印象の形状。

 
形状検討初期のラフスケッチ。食堂や商業施設を中心に使用することを想定した、家具を想起させるような形状。

形状検討初期のラフスケッチ。食堂や商業施設を中心に使用することを想定した、家具を想起させるような形状。